在宅ワークの暑さ対策では、窓から入る熱を減らす、空気を動かす、体に熱をためないという3つのDIYが役立ちます。すぐできる方法なら、窓の遮熱、サーキュレーターの置き方の見直し、机まわりの冷却が基本です。
ただし、DIYだけで室温や湿度が高い状態を解消できないこともあります。汗が止まらない、頭痛やめまい、吐き気、強いだるさなどがある場合は作業を中止し、涼しい場所で体を冷やしてください。改善しない場合や意識がぼんやりする場合は、周囲に助けを求めて医療機関への相談や救急要請を検討します。
在宅ワークでできる暑さ対策DIY
最初に取り組みやすいのは、窓の遮熱、空気の通り道づくり、冷却グッズの自作です。費用をかけずに試すなら、次の順番で行うと効果を確認しやすくなります。
- 窓から入る日差しを遮る
- 扇風機やサーキュレーターで空気を動かす
- 机の位置と作業姿勢を見直す
- 首や手首を冷やす
- 水分を取りやすい環境をつくる
窓の暑さを減らすDIY
日差しが入る窓では、室内に熱がたまりやすくなります。カーテンの内側に遮熱シートやアルミ系の反射シートを設置すると、窓から入る日射を減らす対策になります。
手軽な方法
- 日中は遮光・遮熱カーテンを閉める
- 窓ガラスに貼れる遮熱フィルムを使う
- 窓の内側に反射シートを設置する
- 日差しが強い時間帯だけ、窓の外側にすだれやよしずを置く
反射シートやフィルムは、製品ごとに貼り付け可能なガラスや使用条件が異なります。賃貸住宅では、粘着剤の跡や原状回復への影響も確認してください。
窓を開けて換気する場合は、外気のほうが暑い時間帯に長時間開け続けないことも大切です。外気が比較的涼しい時間帯に換気し、日中は窓を閉めて遮熱するほうが向く場合があります。
扇風機・サーキュレーターを活用するDIY
扇風機やサーキュレーターは、体に直接風を当てるだけでなく、部屋の熱い空気を動かすように置くと使いやすくなります。
空気を外へ出す置き方
- 窓を1か所開けます。
- 扇風機やサーキュレーターを窓の近くに置き、風を屋外へ向けます。
- 部屋の反対側にあるドアや別の窓を少し開け、空気の入口をつくります。
- 風の流れができたか、カーテンや薄い紙の動きで確認します。
窓が1つしかない部屋では、ドアを開けて空気の通り道をつくります。外気が暑いときや湿度が高いときは、換気だけで涼しくならないこともあるため、エアコンなどの冷房と併用してください。
体に風を当てる置き方
作業中に風を感じたい場合は、扇風機を顔だけに近距離で当て続けるより、胸元や背中に弱い風が届く位置に置くと、作業の邪魔になりにくくなります。汗をかいているときは風で涼しく感じても、室温そのものが下がったとは限りません。
机まわりを涼しくするDIY
机やパソコンの周囲に熱がこもる場合は、作業スペースを少し変えるだけでも改善することがあります。
- 直射日光が当たる窓際から机を離す
- パソコンの排熱口を壁や物でふさがない
- 机の下や背面に物を詰め込みすぎない
- 厚い布やクッションを敷きすぎず、熱がこもりにくくする
- 使用していないモニターや機器の電源を切る
ノートパソコンを布団やクッションの上で使うと、底面の通気口をふさぐことがあります。机の上で使い、必要に応じてパソコン用スタンドを利用してください。スタンドを自作する場合も、機器が滑らず、通気口をふさがない構造にします。
身近な物で体を冷やす方法
保冷剤や凍らせたペットボトルは、タオルで包んで首の側面、わきの下、手首などに短時間当てる方法があります。冷たすぎると感じたらすぐに外し、皮膚に直接長時間当て続けないでください。
凍らせたペットボトルを机の上に置く方法は、飲み物の冷却にも使えます。ただし、表面に水滴が付くため、パソコンや電源タップの近くでは使用しないでください。水滴を受ける容器やタオルを用意し、機器から離して置きます。
冷却タオルを自作する場合
- 薄手のタオルを水でぬらします。
- 水が垂れないように固く絞ります。
- 首や手首に当てます。
- ぬるくなったら再び水で冷やします。
室内の湿度が高い場合は、ぬれタオルや水を使った冷却を増やしすぎると、蒸発しにくくなることがあります。湿気がこもる部屋では、換気や除湿も合わせて行ってください。
水分補給をしやすくするDIY
在宅ワークでは作業に集中して水分補給を忘れやすいため、机の横にふた付きの飲み物を置き、休憩のたびに飲めるようにします。汗を多くかく環境では、水分だけでなく電解質も失われるため、食事や市販の飲料などから補う方法があります。
ただし、持病がある人や水分・塩分の摂取に制限がある人は、自己判断で補給量を増やさず、主治医の指示を優先してください。アルコールは水分補給にはならないため、暑い環境での作業中の飲酒は避けます。
DIYではなく冷房を優先したほうがよい場合
次のような場合は、遮熱や送風だけで我慢せず、エアコンなどの冷房を使うことを優先してください。
- 部屋の温度や湿度が高く、送風しても暑さが続く
- 汗が止まらない、頭痛、めまい、吐き気、強いだるさがある
- 高齢者、乳幼児、妊娠中の人、持病がある人が利用する
- パソコンや照明などの発熱で部屋の温度が上がっている
- 窓を開けても外気が暑く、換気で涼しくならない
エアコンを使うときは、フィルターのほこりを確認し、室外機の周囲を物でふさがないようにします。設定温度だけで判断せず、暑さを感じるときは設定や風向き、湿度、服装も見直してください。
DIYで避けたい暑さ対策
安全性が確認できない電気工作や、パソコンの内部に保冷剤を置く方法は避けてください。水滴や結露が機器に入り、故障や感電につながるおそれがあります。
- 扇風機や電源タップを分解・改造する
- 保冷剤や氷をパソコン、モニター、電源タップの上に置く
- コンセントやコードを布で覆って熱をこもらせる
- 紙や布を照明、ヒーター、機器の排熱口に近づける
- 冷房を使わず、体を冷やすだけで高温の部屋に長時間いる
自作した遮熱材や棚が落下しないか、扇風機やサーキュレーターが倒れないかも確認してください。電源コードは通路に出さず、たこ足配線や容量を超える接続を避けます。
在宅ワークの暑さ対策DIYを始める順番
まずは日差しが入る窓を遮り、次に空気の流れと机の位置を見直します。それでも暑い場合は、冷却タオルや保冷剤を安全に使い、室温や湿度が高いときは冷房・除湿を併用してください。
DIYは暑さを軽くする補助策であり、体調不良を我慢するための方法ではありません。作業中に暑さの症状が出たら、作業を止めて涼しい場所へ移動し、水分補給と体の冷却を優先します。







